有名な数学の賞(フィールズ賞,アーベル賞,ガウス賞)
(私が運営している中学生向けのメールマガジンから抜粋して、記載します。)
「フィールズ賞(Fields Medal)」
http://www.mathunion.org/general/prizes/fields/details/
フィールズ賞は、数学の業績に対して与えられる国際的な賞で、40歳までの若い数学者が対象で、4年に一度、表彰されます。
(カナダ出身のジョン・チャールズ・フィールズという数学者が提唱し、1936年に創設されました。)
ノーベル賞には、数学賞がありませんので、フィールズ賞は「数学のノーベル賞」とも言われています。
ノーベル賞になぜ数学賞や芸術賞はないの?
http://kyodo.newsmart.jp/info/Result/2010/1104.php
「フィールズ賞で見る現代数学」
フィールズ賞の歴代受賞者一覧と主要な受賞者たちの業績を紹介。複素解析、代数幾何、整数論、代数
謎の天才数学者・ペレルマン博士
ロシアの数学者・ペレルマン博士は、百万ドルの懸賞金がかけられた数学の難問(ミレニアム懸賞問題)の一つであるポアンカレ予想を解決しましたが、賞金の受け取りを断り、研究所も辞めて失踪。
また、2006年にフィールズ賞を受賞したにもかかわらず辞退しました。
ポアンカレ予想・100年の格闘 数学者はキノコ狩りの夢を見る [DVD]
リーマン予想・天才たちの150年の闘い 素数の魔力に囚われた人々 [DVD]
日本人のフィールズ賞受賞者
http://urx.nu/b01U
1954年: 小平邦彦(こだいらくにひこ) --- (著書)
1970年: 広中平祐(ひろなかへいすけ) --- (著書)
1990年: 森重文(もり しげふみ)
私が高校生の頃(1980年代)に読んだ広中平祐さんの著書「生きること学ぶこと」には、電話帳のような分厚い論文を書いた広中さんの半生とともに、学問の厳しさや面白さが記されています。ぜひ、みなさんにも読んでほしい本です。
なお、広中平祐さんは、インタビューなどで以下のようなことをおっしゃっています。
「数学の世界でもビジネスの世界でも、秀才ばかりでは成り立ちません。元気のいい<落ちこぼれ>が時々思いもよらない大きな仕事をなし遂げることがあるんです。」
「コロンビア大学にいたころ、メキシコ出身の数学者がいました。とても真面目な人物でしたが、お世辞にも数学のレベルが高いとは言えません。
ところが、あるとき、一流の数学者が束になっても解けなかった超難問を簡単に解いてしまったのです。皆、びっくり。ベテランが気付かなかった盲点を突く見事な着想でした。」
「独創のコツは第一に結果がどう出るかわからないのにコツコツ努力を続けること。
第二はここ一番という時に打って出ていく勇気、博打(ばくち)根性といってもよい。この両方がないとせっかく持っている力も出し切れない。」
日本人数学者列伝 広中平祐 (前編)
http://toyokeizai.net/articles/-/2511
日本人数学者列伝 広中平祐 (後編)
http://toyokeizai.net/articles/-/2649
なお、フィールズ賞の他に、数学に関する著名な賞として、「アーベル賞」や「ガウス賞」があります。
アーベル賞
http://www.abelprize.no
年齢の上限はなく、毎年、表彰されます。
賞金は高額(約1億円)です。
ガウス賞
http://www.mathunion.org/general/prizes/gauss/details/
社会生活への数学の応用に関して貢献のあった研究者に与えられる賞です。
年齢の上限はなく、4年に一度、表彰されます。
2006年に、伊藤清 京都大学名誉教授が受賞。
数学を極めたい人の為の辞典
「岩波 数学辞典」
高校生、大学生、社会人の数学愛好者にオススメの辞典
「岩波 数学入門辞典」
高校から大学にかけて学ぶ数学の用語を中心に五十音順に並べた入門辞典です。
用語の定義や概念だけでなく,数学の歴史や応用される対象も考慮して解説をつけてあります。
エレガントで直観的な説明から始め,段階的に数学の厳密な理解ができるように配慮されています。
項目を拾い読みしても楽しめそうな便利な辞典です。
ついでに、日本数学オリンピックや日本ジュニア数学オリンピックのサイトも以下に紹介します。
日本数学オリンピックは、主に、高校生を対象とした大会です。(中学生や小学生にも参加資格はあるようです。)
そして、成績優秀者の6名が日本代表選手として、国際数学オリンピックに派遣されます。
日本ジュニア数学オリンピックは、中学生を対象とした大会です。
数学オリンピック財団
http://www.imojp.org
日本数学オリンピックや日本ジュニア数学オリンピックなどの情報。
国際数学オリンピック
http://www.imo-official.org
<私と一緒に、もっと勉強したい中学生さんへ>
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