大岡越前「子争い」は、「負けるが勝ち」の例だと思います。
大岡越前「子争い」
大岡越前 第五部 第11話「白州に哭いた母二人」
大岡越前で、大岡裁きが痛快ですが、中でも「子争い」という名裁きがあります。
<あらすじ>
ある時、大岡越前の所に、ふたりの女がひとりの子を連れてやってきました。
ふたりの女は共に、「自分こそこの子の本当の母親です」といって譲りません。
そこで、大岡様はこう言いいました。
「子の腕を持て。お前は右じゃ。そちは左を持つがいい。それから力いっぱい引き合って勝ったほうを実母とする」
女たちは子供の腕をおもいきり引っぱり始めましたが、子供が痛がって泣くので、一方の女は思わず手を放しました。
勝った女は喜んで子を連れて行こうとしましたが、
大岡様は、「待て。その子は手を放した女のものである」 と言うのでした。
勝った女は納得できず、 「なぜでございます。勝った者の子だとおっしゃられたではありませぬか」 と激しく抗議しました。
そこで大岡様はおっしゃった。
「本当の母親なら子を思うものである。痛がって泣いているものをなおも引く者がなぜ母親であろうか」
「子争い」の話は、「負けるが勝ち」の好例だと思います。
なお、「子争い」の話は、大岡越前 第五部 DVD の第11話「白州に哭いた母二人
」で見ることができます。
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